イベント報告【ジャパン・デー・イン・八戸②】
ジャパン・デー・イン・八戸~酒蔵見学編~
投扇興の体験終了後、酒蔵見学へと移動します。
今回訪問した酒蔵は、八戸酒類 八鶴工場です。八鶴工場は天明6年(1786年!) 創業の由緒ある酒造工場で、全国的にも高い認知度を誇る地酒「八鶴」を製造しています。
案内してくれたのは、八鶴工場の杜氏・加藤さん。杜氏とは酒造りにおける最高責任者のことで、言わば酒造のエキスパート。そんな加藤さんから日本酒のすべてを学んでいきたいと思います!
仕込み水のポンプがある部屋の前にて。おいしい日本酒を造るためには名水であることが必須。八鶴工場では、地下百メートルから汲み上げられた清冽(せいれつ)な自然水を使用しているそうです。
製麹(せいきく)室前にて。厳重な木製の扉の中では、蒸したお米に麹菌を加え、米麹を造る作業が行われています。麹の良し悪しでお酒の品質が決まると言われるほど、ここでの作業が酒造りで最も重要だそうです。麹の仕上がりには48時間以上かかるため、作業は夜通しで行われるのだとか…!
一同は仕込蔵へと移動します。ここでは、大きいタンクの中で米、麹、水を混ぜ合わせ発酵させる仕込作業が行われます。発酵でできた液体はもろみと呼ばれ、もろみを絞ることで酒と酒粕に分けられます。
皆さんお待ちかねの試飲!「八鶴 濃醇超辛純米酒 剛酒」と「八鶴 大吟醸」の2種類を飲み比べました。香り、のどごし、味…作り方によってこんなにも変わるんだと、皆さんそれぞれに驚きと発見があったようです。
「全然違う…!日本酒って奥が深いですね。」
外国人参加者から、「おすすめの飲み方はありますか?」という質問に答える加藤さん。
「最近では、日本酒をジュースで割るカクテルのような飲み方もありますが、他のお酒に比べると香りや味がありますので、何も混ぜずにそのまま飲むのが一番です。日本酒は冷酒、常温、燗などの飲み方がありますが、「このお酒は熱燗で飲む」などといった決まりはありません。自分のお好みの飲み方で日本酒を楽しんでください。ちなみに大吟醸はフルーティーな香りが特徴的です。しかし温めてしまうとその香りが飛んでしまうので、大吟醸は常温や冷酒がおすすめです。」
今回の酒蔵見学を通じて、日本酒の製造についてはもちろん、作り手の情熱も感じることができました。日本酒の魅力が分かった今、日本酒を飲む機会が自然と増えるかもしれませんね。
ジャパン・デー・イン・八戸に参加してくださった外国人&日本人&講師の皆さん、本当にありがとうございました!