イベント報告【外国人のための防災教室】

外国人のための防災教室

外国人住民が一般市民と同じように災害に対応できることを目指して、「外国人のための防災教室」を平成28年6月26日にはっちで開催しました。

当日は、防災に関する知識を学ぶ「防災講座」、実際に体験し防災を学ぶ「防災訓練」の2部構成でイベントを行いました。

 

IMG_2294今回参加してくれたのは、中国・ベトナム国籍合わせて17名。              まず始めに5階共同スタジオにて、八戸市市民防災部 防災危機管理課職員の杉浦さんを講師に、地震や津波・火事に関する防災講座を行いました。

 

IMG_2299地震と津波の説明では、特に熱が入る杉浦さん。東日本大震災で学んだ教訓を、実際の被害状況の写真を交えて参加者と共有しました。

 

IMG_2300日本は世界で4番目に地震が多い国と言われていますが、面積で考えると、他の国よりも非常に高い確率で地震が発生しています。

「倒れそうな家具の近くでは寝ない」、「海岸近くにいて揺れを感じたら、すぐ高いところに避難する」など、地震に対する備えについて学んでいきます。

 

IMG_2317防災講座の後、実際に参加者に119番通報を体験してもらいました。日本語が喋れない外国人のために、119番通報では英語対応が可能だそうです。今回は日本語が得意な参加者が多かったので、日本語で119番通報を体験しました。

 

IMG_2339ここからは防災訓練に入ります。

八戸消防署の方を講師に招き、まずは身近なもので救急処置を行う応急救護講習を行いました。今回はストッキングを使った止血方法、レジ袋を使った腕固定法を学びました。私たちの身近にあるものが、人を助けるための道具として活躍してくれるなんて驚きでした。

 

IMG_2359国際交流員・マシューも応急救護講習に参加!(なんだか参加者よりも楽しそう…。)

 

IMG_2369次に番町スクエアにて、消火訓練を行いました。訓練用の水消火器を使い、火に見立てた目標物に向かって水を噴射させます。みなさんお上手!

 

IMG_2381いよいよ起震車体験!参加者の中には、起震車を体験してみたくて参加した、という方もいらっしゃいました。この起震車では、関東大震災、阪神淡路大震災、新潟中越地震などといった過去の地震が体験できます。もちろん、5年前に起きた東日本大震災も体験することができました。

 

IMG_2407東日本大震災の揺れを体験する参加者たち…。表示されている震度計は7…!見た目以上にかなり揺れています。

揺れが始まったら身動きがとれないからこそ、緊急地震速報などを利用し危険を回避することが大事だと、身を持って学んでいました。

 

IMG_2414中国出身の劉耘(リュウウン)さんに、起震車を体験した感想をインタビュー。

「中国では震度4程度の地震しか体験したことがありませんでした。今回起震車で震度7クラスの地震を体験できて、大変勉強になりました。」

地震災害が起きた際に、今回の体験をぜひ活かしてほしいですね!

 

IMG_2420「千年に一度の災害に油断するな、明日が千年に一度の日かもしれないのだから」という言葉があるように、日頃から災害に対する準備が大切だと感じた今回のイベント。参加者の皆さん1人ひとりが「防災」というものを深く考えることができた一日だったのではないでしょうか。

 

「外国人のための防災教室」に参加してくださった外国人&講師の皆さん、本当にありがとうございました!

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